米大統領選の投票日を迎えた3日、機械の障害から抗議デモ、投票妨害まで、これまでのところ事前に懸念されていたような大きな問題は起きていない。オハイオ州など一部の地域では、有権者の身元確認システムなどで不具合が生じたが、当局者は投票日に発生する通常の問題の範囲内だと話している。一方、選挙を巡り、法廷争いが火種となるリスクは高まっている。共和党関係者は、ペンシルベニア州フィラデルフィア郊外のモンゴメリー郡の選挙スタッフが投票用紙の記載に誤りがあった有権者に連絡を取ることを阻止するため、連邦裁判所に訴えを起こした。投票を妨害する匿名のロボコール(自動音声電話)がかかってきたとの報告も上がっており、法執行当局者が調査している。ネブラスカ州のロバート・イブネン州務長官は、「自宅に待機し安全にしていろ」といったロボコールがあったとの報告が寄せられていると明らかにした。