米ビデオゲーム業界は新型コロナウイルスが世界的に大流行する前から、すでに何百億ドルをも生み出す一大産業だった。だがコロナ禍が、それを次のレベルへと押し上げつつある。3月以降、多くの人々が映画館やレストランに行くのをやめる中、ビデオゲームや関連機器への支出が毎月のように過去最高を更新している。「あつまれ どうぶつの森」などの新作や「グランド・セフト・オートV」のような旧ヒット作は、世代や地域を越えてプレーヤーをひきつけている。バーチャルな世界で友人や知らない人と交流する機会がかつてないほど増えていることも魅力の一つとなっている。ゲーム人気の急上昇は、世界のエンターテインメント業界内でパワーバランスの変化を加速させている。ミュージシャンやアスリート、政治家は注目を集めるためゲームやゲーム配信プラットフォームの利用を一段と増やしている。巨大ハイテク企業もこうしたトレンドがコロナ禍の収束後も続くとみている。例えばマイクロソフトは9月、人気ゲーム「ドゥーム」を発売するビデオメーカーの親会社、米ゼニマックス・メディアを75億ドル(約7840億円)で買収する計画を発表した。
米ゲーム業界、コロナ禍ロックダウンで汚名返上?
ビデオゲームなどへの支出が毎月のように過去最高を更新
有料会員限定
あなたにおすすめ