米シリコンバレーのIT(情報技術)大手は、ハリウッドの大ヒット映画を支える人材や技術の一部を手に入れることに照準を合わせている。拡張現実(AR)や仮想現実(VR)に関連する自社製品を改良する取り組みの一環だ。アルファベット傘下のグーグルやフェイスブック、アップルなどの巨大IT企業の間ではここ数年、映画業界の視覚アーティストを引き抜いたり、「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」「アバター」といった人気作品のデジタル視覚効果を生み出すのに使われた技術の獲得を目指したりする動きがみられる。VRがほぼ完全な没入感をもたらすのに対し、ARは現実世界に画像を重ね合わせる技術だ。アップルやグーグル、フェイスブック、マイクロソフトなどはこうした用途に使われる特殊なメガネ型端末やヘッドセットを開発している。
巨大ITに流入、ハリウッド視覚効果の人材や技術
ARやVRが一般ユーザーに広まるかどうかは本物そっくりの経験を生み出すことにかかっている
有料会員限定
あなたにおすすめ