ドナルド・トランプ政権下で騒々しくも、全体的には実入りのいい日々を過ごした米国の自動車業界。ジョー・バイデン政権の発足後は大きな変化に直面する一方で、先行きが見通しやすくなる可能性がある。
バイデン次期大統領はクリーンエネルギー・気候変動対策の一環として、自動車業界で100万の雇用を創出すると表明。また燃費規制を強化し、奨励金の支給で電気自動車(EV)の普及を後押しし、貿易面では協調的な姿勢を取るとも述べた。
次期大統領がEV支援の意向を示したことで、業界の関連技術への投資が促進されるだろうと自動車業界の幹部は話す。
業界幹部やディーラー、アナリストはバイデン政権が排出ガスについてより厳しい――企業にとってはより金のかかる――規制を目指すと予想。一方でバイデン氏が業界を悩ませてきた連邦政府とカリフォルニア州の対立を終結させることができるかもしれないと期待を寄せている。