米国は数週間以内にもイラクとアフガニスタンの両国から駐留米軍を撤退させる計画を策定する見通しだ。撤収規模は数千人に上る可能性があるという。国防関係者が明らかにした。撤収命令では、来年1月15日までに両国の駐留米軍の数を約2500人にまで減らすことを求める見通しだ。これは米大統領選で当選を確実にしたジョー・バイデン前副大統領が正式に就任する5日前に当たる。中東・アフガニスタンにおける軍事作戦を担当する米中央軍に対し、統合参謀が撤収計画の策定を命じるとみられている。国防当局者はこれまで、命令の実行に先立つ「準備命令」を策定しているという。クリストファー・ミラー国防長官代理は週末、駐留米軍の撤収の前兆となる省内向けの文書を発行。その中で、米国は「戦いを最後まで見届けないという過去の戦略的過ちは避け」なければならないとしながらも、「すべての戦争は終わるべきだ」と述べた。