『独学大全──絶対に「学ぶこと」をあきらめたくない人のための55の技法』が10万部を突破! 本書には東京大学教授の柳川範之氏「著者の知識が圧倒的」独立研究者の山口周氏「この本、とても面白いです」と推薦文を寄せ、ビジネスマンから大学生まで多くの人がSNSで勉強法を公開するなど、話題になっています。
この連載では、著者の読書猿さんが「勉強が続かない」「やる気が出ない」「目標の立て方がわからない」「受験に受かりたい」「英語を学び直したい」……などなど、「具体的な悩み」に回答。今日から役立ち、一生使える方法を紹介していきます。(イラスト:塩川いづみ)
※質問は、著者の「マシュマロ」宛てにいただいたものを元に、加筆・修正しています。読書猿さんのマシュマロはこちら

【独学者の読書案内】「うちの地元がそろそろヤバい…」と思ったときに役立つ地方創生のための4冊Photo: Adobe Stock

[質問]
 人口が減り、活気も無くなっていく地元を見ていると辛く、なんとかしなければと思います。
しかし、何から手をつければ良いか見当もつきません。ヒントとなる本があれば教えていただきたいです。

一冊目に成功事例集を読まないこと

[読書猿の回答]
 きらびやかな事例集は沢山ありますが、それらを手に取る前に『地域再生の失敗学』をどうぞ。どんな町おこしが、否むしろ大抵の町おこしが何故失敗するかが分かります。

 意気消沈したところで、少しは元気が出るものとして『まちづくりの非常識な教科書』、商店街活性化・三種の神器がまとまった『100円商店街・バル・まちゼミ: お店が儲かるまちづくり』をどうぞ。

 肝心な本を紹介するのを忘れてました。『巡礼ビジネス ポップカルチャーが観光資産になる時代』です。フィクションという現実には「ない」ものがヒトとカネを動かすことを思い出させてくれます。上記の本でアタマとキモチが固くなるのを中和し勇気を与えてくれると思います。