ドナルド・トランプ米大統領の北朝鮮との核外交は最終的に行き詰まった。また、ジョー・バイデン氏が、歴代大統領を上回る成果を達成すると見込める要因はほとんどない。このことは、米国がミサイル防衛で大躍進したとのニュースの重要性を一段と高めることになる。米国防総省ミサイル防衛局は、海軍の駆逐艦から発射した迎撃ミサイルによる大陸間弾道ミサイル(ICBM)の迎撃実験に16日、初めて成功したと発表した。さらに実験が成功すれば、米国のミサイル防衛システムの安全性に厚みが増す。次の目標は、地上配備型迎撃ミサイルによるICBM迎撃だ。米国は海上配備型迎撃ミサイルによる短距離ミサイルの撃墜実験は行っていたが、米本土を射程に収めるICBMに対する実験は行っていなかった。
【社説】米ミサイル防衛強化の意義
ICBM迎撃実験の成功は敵国をけん制
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