米検察当局は、アップルのセキュリティー担当トップ、トーマス・モイヤー氏を贈賄の罪で訴追した。社員向けの銃器所持許可を得るため「iPad(アイパッド)」の提供を申し出たとされる。カリフォルニア州サンタクララ郡のジェフリー・ローゼン地区検事によると、モイヤー被告は同郡の保安官事務所に対し、4件の銃器所持許可と引き換えに200台のiPad提供を約束した疑いが持たれている。保安官事務所の幹部2人も賄賂を要求した罪で訴追されており、モイヤー氏が「7万ドル(約732万円)相当のiPadを寄付することに同意する」まで許可証の発行を控えたという。ローゼン氏は「令状に基づく捜索が始まり、寄付は直前に撤回された」と述べた。