『風、薫る』第33回より 写真提供:NHK
今日の朝ドラ見た? 日常の話題のひとつに最適な朝ドラ(連続テレビ小説)に関する著書を2冊上梓し、毎日レビューを続けて12年目の著者による「読んだらもっと朝ドラが見たくなる」「誰かと話したくなる」連載です。本日は、第33回(2026年5月13日放送)の「風、薫る」レビューです。(ライター 木俣 冬)
園部の手術、そして退院
園部(野添義弘)が傷の縫合不全で手術をすることになった。
苦しんでいる園部の目と眉間と目が1本の線でつながって見える。よっぽど顔に力を入れているのだろう。
手術台に横たわる園部に麻酔をかける。口元にマスクを当てて、そこに液体(麻酔薬)を。吸入器みたいな感じだが、こんなんで麻酔が効くのだろうか。まあよく誘拐するときにクロロホルムを布に染み込ませたものを口に当てて気を失わせているのをテレビや映画で見るから、そんなものなのかもしれないが。
いつもは意地悪そうな人たちも、やる気のなさそうな人たちも皆、いざ手術となると真剣に向き合っている。
手術終了後、園部の症状はりん(見上愛)の診立てどおりだったにもかかわらず付き添いが外されたと、東雲(中井友望)とトメ(原嶋凛)が着替えながら首をかしげている。
フユ(猫背椿)が「患者第一」とイヤミを言う。園部がそう希望するから尊重するしかない。
つまり自分たちが掲げた理念が自分たちに不利な状況を生んでいるのだ。
それより、ナースの制服の着替え!でも、襟と袖のボタンをとっているだけで、のろのろしている。コンプライアンス的にそれ以上脱げるわけもない。なにを見ているのだ、ちなみに筆者は女性である。そういえば、りんたちは服も髪形も洋風だが、足元だけは草履で日本ふうだ。
園部が退院する日、隣の人のベッドがすでに空いていて、そのサイドテーブルに野の花の花瓶が置いてある。所在ない花瓶。花も枯れている。
杖を使って出ていく園部をりんが見送る。
「園部さんと、もっとうまくお話しできていたら、園部さんの入院が長引くこともなかったかもしれないのに」







