フェイスブックのプラットフォームは家具が多すぎる家のようになり始めており、移動するのが難しくなってきている。調査会社ビジブル・アルファがまとめたコンセンサス予想によると、フェイスブックの今年9月30日までの1年間の総収入は従来のフェイスブック本体アプリの広告収入に加え、2012年に10億ドル(当時のレートで約810億円)で買収した写真共有アプリ「インスタグラム」の広告収入が約4分の1を占めている。収入の大半を占める両プラットフォームの広告は今、まずいタイミングで飽和点に達しつつあるようだ。規制環境が一段と厳しさを増す中、フェイスブックが頼りにできる「次のインスタグラム」を簡単に買収できる見込みは小さい。こうした現状は、ここ5年に広告の表示回数を絶えず増やすことで収入を伸ばしてきた成熟企業にとって、「成長痛」に見舞われることを意味する可能性がある。