飲み屋街写真はイメージです Photo:PIXTA

 新型コロナウイルス感染による経済活動の縮小のもとで雇用者の賃金は、対前年比で2%程度しか減っていない。その中でも、公務員や大企業の正規雇用者は、所得がほぼ守られた状態にある。

 所得が大きく減少しているのは、自営業の事業主やフリーランサーだ。

 特別定額給付金やGoTo政策は、所得が減っていない人に対しても補助を与える結果となっている。

コロナで所得分配はどう変化
雇用者賃金・報酬は2%減

 新型コロナウイルスによる経済活動の縮小は、所得分配の面でも大きな影響をもたらしている。所得が大きく減っている人がいる半面で、あまり影響を受けていない人もいる。

 経済政策を考える場合に、この点を軽視してはならない。