このたび書籍『3分引きつける話す力』を出版したプロ司会者の鹿島しのぶ氏が、「スピーチ」の極意を教授する。今回教えていただくテクニックは、、「第一印象」の重要さについて。「“つかみ”の技術」さえ身につければ、聴き手の心をガッチリつかむことはそれほど難しくないという。
「第一印象は15秒で決まる」と
航空会社CAは教わるという
スピーチでは「第一印象」がとても大切です。
第一印象がよければ、「この人のいうことに耳を傾けてみようかな」と思ってくれますが、そうでないと、「たいした話じゃないだろう」と思われてしまいます。それは、人が誰かとはじめて会うとき、第一印象が大切だとされているのと同様です。
たとえば、ある航空会社のキャビンアテンダントは、「第一印象は15秒で決まる」と教えられるそうです。
「どんなに頭がよくてすばらしい人でも、身だしなみがだらしなかったり、姿勢が悪かったりすると、相手の受ける印象は半減してしまうから気をつけなさい」ということでしょう。
一方、スピーチの場合は、冒頭の3分間における内容で、第一印象が決定づけられるといわれています。
「聴き手は、最初の3分間の印象で、スピーチ全体に対する評価を決定してしまう」というのです。