インターネットを介して外部とつながる「コネクテッドカー」から得られる現実世界の運転データは、保険会社にとって宝の山だが、同時に地雷原でもある。フィンテックのチャレンジャー企業に対応するための大手銀行の取り組みは、保険会社にとっても有用な知見を提供してくれている。携帯電話アプリ、ドングル、車載センサー、アフターマーケットブラックボックスなどから得られる、いわゆる「テレマティクス」を活用した運転データの量は増加している。これにより、従来のZIPコード(郵便番号)データよりもかなり正確にリスクや保険金請求の予測をすることが可能となり、保険会社にとって非常に価値のあるものとなっているが、その一方で新たな競争相手に力を与えてもいる。ゼネラル・モーターズ (GM)が11月に自動車保険サービスを提供する計画を明らかにしたことは、こうした方向性を示すものだろう。
自動車の運転データ、保険会社にはもろ刃の剣
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