クラウドコンピューティングに基づく顧客情報管理(CRM)サービス大手の米セールスフォース・ドットコムは1日、企業向けコミュニケーションツールを手掛けるスラック・テクノロジーズを277億ドル(約2兆8900億円)で買収することで合意したと発表した。競争の激しい企業向けソフトウエア市場での最有力企業を誕生させることになる。現金と株式交換の組み合わせで買収する。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)はこれまでに、買収について両社の交渉が進んだ段階にあると報じていた。この買収はスラックの株主と規制当局の承認を必要とする。セールスフォースにとって最大規模の買収となる。中核のCRMソフト以外にも企業のさまざまな日常業務に必要なソフトウェアツールを提供する会社にするというマーク・ベニオフ最高経営責任者(CEO)の取り組みを支えることになる。
セールスフォース、スラック買収で合意 2.9兆円
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