人は感情にお金を払う
ブランド品を扱う中古品市場が伸びているのも、「新品で無名のものより、中古でもブランド品」に対する需要があるからです。
これは、「人がお金を払って本当に得たいものは何か」に焦点を向ければよくわかってきます。
「人は感情にお金を払う」ということですが、そもそも感情とはなんでしょうか。
人がお金を払うときに得たい感情の例を挙げてみましょう。
「モテたい」「気分良くなりたい」「楽しくなりたい」「人から羨ましがられたい」「めんどくさいことがなくなる」
これらは、全て“脳の快楽”なのです。
今の私たちの身の回りには、モノがあふれています。
24時間営業のコンビニがあちらこちらに立ち並び、生活に必要な最低限のものは全て揃っています。
街に出れば、さまざまな飲食店が立ち並び、そう高くはないお金を払えば、お腹いっぱいになります。
アパレルショップには、ありとあらゆる種類の服装が並び、これも多くのお金をかけずとも困らない程度には手に入ります。
つまり現代の社会は物質に満たされているどころか、供給過剰にすらなっているのです。
そんな環境のなかで、私たちが求めるものは、やはり物質ではなくなってきており、物質を買うにしても、それを買ったことによって得られる「感情」があるから買うのです。
「感情」こそが、伸びしろのある投資先を見つけるキーワードとも言えます。