「親米諸国ですら、米国ではなく中国のいうことを聞く」ということだ。

 お人好しで、リベラルで、親中だったオバマも、この事実に衝撃を受けた。そして、以後オバマ・バイデン政権は、「超反中」になったのだ。

「米中覇権戦争」を開始したのは
オバマ、バイデン政権だった

 では、オバマ、バイデン政権が2015年3月以降、「超反中になった証拠」はあるのだろうか?

 いろいろあるが、ここでは二つ挙げておこう。

 AIIB事件後、オバマ政権は、中国による「南シナ海埋め立て」を問題視しはじめた。

 中国は2013年から南シナ海の埋め立てをしていたので、米国のバッシング開始は、唐突に思えた。

 この件で米中対立は激化し、2015年5月頃には軍事衝突の可能性も出てきていた。

 夕刊フジ2015年5月28日を見てみよう。

<米中激突なら1週間で米軍が制圧?中国艦隊は魚雷の餌食?緊迫の南シナ海
 南シナ海の南沙(英語名スプラトリー)諸島周辺の領有権をめぐり、米中両国間で緊張が走っている。
 軍事力を背景に覇権拡大を進める習近平国家主席率いる中国を牽制するべく、米国のオバマ政権が同海域への米軍派遣を示唆したが、中国側は対抗措置も辞さない構えで偶発的な軍事衝突も排除できない状況だ。

 2015年9月22日、習近平は、国連総会に出席するためアメリカにむかった。彼を待っていたのは、予想以上の冷遇だった。

 夕刊フジ2015年9月28日。

<一方、目立ったのは、米国内の習氏への冷ややかな反応だ。
 米テレビは、22日から米国を訪問しているローマ法王フランシスコの話題で持ちきりとなっており、習氏のニュースはかすんでいる。
 中国事情に詳しい評論家の宮崎正弘氏は「習氏にとって一番の期待外れは、全く歓迎されなかったことだろう」といい、続けた。
「ローマ法王はもちろん、米国を訪問中のインドのモディ首相に対する熱烈歓迎はすごい。
 習主席は23日にIT企業と会談したが、モディ首相もシリコンバレーを訪れ、7万人規模の集会を行う。
 米国に冷たくあしらわれた習氏の失望感は強いだろう。
 中国の国際社会での四面楚歌(そか)ぶりが顕著になった」>

 こうして、オバマ、バイデン政権は、2015年、2016年と、中国バッシングを続けた。