
「スマホでYouTubeを見て、受験勉強なんてできるのか」。親世代にはそんなふうに思う人もいるかもしれない。だが、「スマホでYouTube」は使い方次第で最強の受験ツールになる。現役の東京大学理科3類(医学部)の合格者6人に勉強法を聞いたところ、いずれもスマホを有効に活用していたという。超難関を勝ち抜いた彼らが有益と考えるYouTube番組とは何か?※本稿は、東大カルペ・ディエム著編、西岡壱誠監修、じゅそうけん監修『東大理3 合格の秘訣 Vol.40 2025』(笠間書院)の一部を抜粋・編集したものです。
岡田彬子さん(桜蔭学園卒)が
YouTubeで学んだ英語と科学
英語は中2まで日米会話学院のお世話になり、中3からは鉄緑会のテキストをメインに勉強しました。分詞構文など、細かい文法的な話はあまり意識せずに話していましたから、そういった話をしっかり学べるのはいい機会でしたね。
自分でも文法的に読む癖をつけようとして『英文解釈教室』という参考書を買ってきたりもしました。直前期には、英語の先生から勧められたリスニング対策と洋書購読をしました。リスニングは英語のYouTubeを観て聞き取りを強化。
お勧めは科学系のチャンネルである『Veritasium』です。
実験を実際にやってみて検証するなど、「実験→実証」の流れに毎回忠実で、科学とはこうあるべきといった姿勢に驚かされます。
あとは、K-POPも好きなので、アイドルの英語インタビューを聞くなどして、とにかく息抜きの感覚で耳を慣らしました。
洋書購読ではポール・オースターの『ムーン・パレス』とジョージ・オーウェルの『1984』を選択。特にオーウェルのほうは有名な書籍ですが日本語版で読んだことはなく、両方とも初見で英語版にチャレンジしました。