――筆者のジェームズ・マッキントッシュはWSJ市場担当シニアコラムニスト ***  今や周知のことだが、ウォール街のアナリストが2020年の予想を公表していた頃、その予想をまるごと覆すウイルスが中国・武漢で広がり始めていた。クレディ・スイスのチーフ米株ストラテジストを務めるジョナサン・ゴラブ氏はとりわけ不運だった。同氏は1月21日に予想を引き上げ、S&P500種株価指数の年末の目標値を3600とした。  あの時点で新型コロナウイルスの脅威を軽く考えることは犯しやすい過ちであり、筆者も同じ過ちをした。