米アップルは中国当局から要求を受けて、同国内のアプリ販売サイト「アップストア」から、大量のビデオゲームを排除している。中国政府がコンテンツへの取り締まりを強化しているためで、アップルが当局の圧力を受け、弱い立場に置かれていることが改めて浮き彫りになった。アップルは今月、中国のデベロッパーに対し、一連の有料ゲームアプリの販売が打ち切られる恐れがあると警告した。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が文書の内容を確認した。アップルは今年に入り、大量のゲームアプリを排除している。中国政府は4年前、ビデオゲームの販売について、当局の認可取得を義務づけたが、アップルのアプリ販売サイト内ではデベロッパーがその要件を回避することが可能だった。アップルはなぜこうした抜け穴が存在しているかや、今年に入りこうした抜け穴になぜ対処し始めたのかについては明らかにしていない。外国のソフトウエア開発業者の間では、中国で承認を得るのは難しいとして、変更に不満が出ていた。