英国と欧州連合(EU)は24日、新たな貿易協定で合意した。大詰めを迎えていたブレグジット(英国のEU離脱)はこれで完結する。新たな協定がどちらの側に有利か否かという議論は、英国の有権者が2016年の国民投票で決まった結果をようやく手にすることに比べれば重要ではない。英国は今年1月31日にEUを離脱し、現在はEUの経済的な規制のほとんどが適用される移行期間にあった。新たな協定は貿易に関するもので、移行期間が12月31日に終了した後に適用される。合意内容にはモノの関税と割り当てをゼロに、一部のサービス貿易で最小限の制限を維持することなどが含まれる。英国は労働や環境などに関する規制を再び独自で決められるようになる。ただしEUが英国との貿易は「不公正」だと見なすようになれば、関税を再び課すことも可能だ。
【社説】ブレグジット後の繁栄への道
土壇場で合意された貿易協定は英国・EU・米国に新たな扉を開く
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