金相場は記録的な上昇を演じて2020年を終えた。この先に待ち受けるのは、世界経済の回復の勢いから米ドルの健全性に至るまで、一握りの予測不能な力学の影響だ。  中心限月となっている2月限の金先物は12月31日、1トロイオンス=1895.10ドルで取引を終了。年間では25%近く上昇し、2010年以来の好調な年となった。年間上昇率はS&P500種指数(約16%)を上回った。  金相場は20年に入り急騰し、8月に過去最高値の2069.50ドルを記録したが、その後は世界経済の回復兆候を受けて押し戻されていた。