米アップルは5日、2020年9月期の業績目標を達成したため、幹部に対して賞与目標額の179%を支給したと明らかにした。同社が米証券取引委員会(SEC)に提出した文書によると、ティム・クック最高経営責任者(CEO)の現金賞与額は40%増の1070万ドル(約11億円)だった。19年9月期は、「iPhone(アイフォーン)」の販売低迷で減収減益となったため同氏の賞与は36%減少していた。新型コロナウイルスの流行で各国経済が混乱に陥る中、アップルの20年9月期の利益は3.9%増加した。コロナ対策で在宅勤務や自宅学習が広がり、ノートパソコンや「iPad(アイパッド)」の売り上げが伸びた。アップルの株価は20年に80%余り上昇し、時価総額が2兆ドルを超えた。