「借金地獄」に陥った再雇用60代男性、元凶となった甘い見通しとは定年時には1000万円の退職金を受け取った男性がわずか2年で「借金地獄」に… Photo:PIXTA

コロナの影響が続く新年
家計の状況が悪化する人も

 コロナ禍で迎えた2021年。昨年は多くの方が新型コロナウイルス感染拡大の影響で、仕事にも、収入や支出にも大きな影響が出たことと思います。生活を守るため、例年になく「家計」が意識された年でした。今年はどのような一年になるのでしょうか。

 昨年の年末も、それまでに悪化していた家計状況がコロナの影響を受けてさらに悪化した、もしくは今後は家計が回らなくなる状況が予測されるなど、コロナの影響で先行きが不安になったというご相談が引き続き、多かったように感じます。

 また、「支出を見直してできたゆとりで投資をしたい」「生命保険の保障内容が適切かを見直したい」とった声があるなど、お金の使い方を見直して、将来に備えたいと考えている人も多くいました。今年も家計に関心を持つ人が増える年になるのだろうと予想しています。

 ただ、年明け早々、1都3県を対象に緊急事態宣言が発令されるなどまだまだコロナとの戦いが続いています。残念ながら、家計にとっても厳しい状況です。

 さて、今回は昨年出会った少し困った家計の事例をご紹介します。