米国民はほぼ例外なく、ドナルド・トランプ大統領の支持者らが連邦議会議事堂に乱入した事件を衝撃と恐怖を持って受け止め、非難していることだろう。合衆国憲法の手続きは中断を余儀なくされた。民主主義が宿る場所が汚され、世界に向けた米国の民主主義モデルの威力も損なわれた。議会警察の警官はこん棒で殴られ、1人は死亡した。連邦議会議事堂のみならず、米国が国内外に打ち出そうとするイメージの双方が受けた打撃は、今後も長らく残る。ほぼ全員がそう考えるだろう。だが、こうした苦悩に満ちた反応の中にも、微妙な(一部ではそう微妙でもない)温度差が存在する。これはトランプ政権の末期、そして激動の2020年を経て、国家がいかに分断しているかを如実に物語っている。
米議会乱入で反応に温度差、分断の深さ浮き彫り
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