「ウォーレン・バフェット氏の座は誰に:注目すべきスター投資家」これは個人投資家向け助言サイト「モトリーフール」の年末の記事の見出しだ。アーク・インベストのファンドマネジャー、キャシー・ウッド氏の優れた成績をたたえる内容となっている。「(著名投資家の)バフェット氏は終わった」というテーマのさまざまな解説が、少なくともIT(情報技術)バブルの頃から見られ、一方で、ミューチュアルファンドの優秀な運用担当者に対する熱狂は1960年代にさかのぼる。だが評論家は結局、前言を撤回してきた。ウッド氏のパフォーマンスを軽視するつもりはない。同氏が手掛ける最大の上場投資信託(ETF)「アーク・イノベーションETF」は昨年160%近く価格が上昇し、運用資産額は10倍に増えた。この種のアクティブファンドでは前代未聞の資金流入規模だ。同氏はテスラ、ロク、スクエア、そして新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)の後押しを受けるバイオテクノロジー株などのホットな銘柄に集中的に投資した。アーク・インベストの広報担当者は詳しく語らなかったが、ウッド氏は先月行われたインタビューで、今後5年間で出資者の資金を3倍近くに増やせると見込んでいると述べた。