保守派や右派寄りのユーザーに人気のSNS(交流サイト)パーラーは今週、ネットから締め出され、サービス停止に追い込まれた。再開までの道のりは、技術的に複雑かつコストの高いものになりそうだ。アマゾン・ドット・コムは10日夜、パーラーへのクラウドサービスの提供を停止。これにより「言論の自由」を掲げるパーラーはネットに接続できなくなった。背景には、一部のユーザーがパーラー上で先週の議会議事堂占拠を誘発したとみられることがあり、サービス再開にはパーラーとの取引に応じる新たなデータ保管会社を見つける必要がある。パーラーは自らネットワーク網を構築することもできるが、そうなれば再開はさらに遠ざかりそうだ。アマゾン以外では、マイクロソフトやアルファベット傘下のグーグルがクラウドサービスを提供している。グーグルはコメントを控えた。同社は先週、アマゾンと同様、一部のユーザーによる投稿が暴力をあおったとの理由から、アプリ配信ストアからパーラーを排除した。