イランは核兵器の生産に向けた新たな一歩を踏み出し、核弾頭の中核を成す主原料の生産ライン設置に着手している。国連の査察団が非公開の報告書で明らかにした。ジョー・バイデン次期大統領の就任式を前に、イラン政府は米国との対立姿勢を一段と強めている。国際原子力機関(IAEA)がまとめた加盟国への報告書によると、イランはIAEAに対し、向こう4~5カ月にイスファハンの施設にウラン金属を製造するための設備を導入すると通告した。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)はこの報告書を確認した。ウラン金属は核兵器の中核部分を構成するために使用される可能性がある。IAEAによると、イランは2019年1月、テヘランの研究炉向けに一段と高度な燃料を製造する意向を伝えていた。イランは12月中旬、研究炉向けの高度燃料を製造するため、ウラン金属を製造する計画を打ち出した。
イラン、核兵器に使用可能な原料の生産装置組み立て=国連査察団
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