米半導体大手インテルは、新たなトップの就任で原点へと回帰している。だが、このほかの多くの点では、この老舗半導体メーカーにとってもう後戻りは許されないかもしれない。インテルは13日、ボブ・スワン氏に代わり、パット・ゲルシンガー氏が最高経営責任者(CEO)に就任することを発表した。スワン氏の実質的な在任期間はわずか2年半。インテルCEOとしては最短で、前任者(部下との不倫関係が明らかになり辞任)の約半分の期間だ。スワン氏の在任期間は、スキャンダルは少なかったものの、同氏が受け継いだこれ以外の重要な問題、つまり世界最先端の半導体メーカーとしてのインテルの地位を失ったことに大きく特徴付けられるものだった。
インテル、新CEO就任も失地回復はまだ先か
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