米連邦議会議事堂への乱入事件とドナルド・トランプ大統領の弾劾訴追を巡り、共和党内の亀裂が深まっている。任期最後の1週間となったトランプ氏を罰するべきか、党の上下両院トップの意見が割れている。下院が13日にトランプ氏の弾劾訴追決議案を可決したことを受けて弾劾裁判を開くことになった上院では、ミッチ・マコネル上院院内総務(共和、ケンタッキー州)が下院の共和党指導部よりもトランプ氏に対する不満を強く示している。同氏はこれまでも、ジョー・バイデン次期大統領の当選に異議を唱えるトランプ氏の扇動的な言動をけん制してきた。13日にはトランプ氏を有罪とする可能性を否定しなかった。マコネル氏は共和党議員らへのメッセージで、自身がどのように投票するか最終的な判断は下していないとし、「法律的な主張が上院に示されたら、それらを聞く考えだ」と述べた。指導部以外の上院議員らは、弾劾裁判の設置手続きが始まる来週にも賛否を明らかにしていくとみられる。
トランプ氏の弾劾訴追、共和党内の亀裂深まる
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