東京都以外の上位府県では
コロナ禍で観光意欲度が上昇中

 今回の調査は、新型コロナウイルス感染への懸念が消えない6月下旬から7月にかけて行われたため、全体的な観光意欲度は低下するかと思われたが、全国平均の点数は昨年から0.1ポイント上昇し、34.8点となった。軒並み上昇しているのが、トップ10の都道府県の点数だ。

 1位の北海道は「ぜひ行ってみたい」と回答した人の割合が41.8%に上り、「機会があれば行ってみたい」と回答した人の割合を含めると、83.1%の人が北海道での観光に意欲を持っていることがわかった。

 GoToトラベルキャンペーンの恩恵も一部あったとはいえ、2020年は想定外のズタズタの状態に陥った観光業界。とはいえ、今回のランキングの結果を見てわかるように、自粛しながらも「観光したい」という人々の気持ちは、人気都道府県を中心にむしろ高まっているようだ。

 その一方で、唯一トップ10に入りながら、前年4位から大きく点数と順位を落としたのが7位の東京都だ。東京都に対して「あまり行きたいと思わない」と回答した人の割合は、18年10.3%、19年10.6%だったところから、20年には14.8%にまで急増してしまっている。

 これについて同調査を行ったブランド総合研究所の田中章雄社長は、「新型コロナウイルスの東京都での爆発的な感染拡大による、イメージダウンの影響が大きい」と語る。自粛によって人々の観光への思いが高まる一方で「東京だけは例外」という結果になるほど、感染者急増がマイナスイメージを植え付けているようだ。

(ダイヤモンド・セレクト編集部 林恭子)