2021年の国際家電・技術見本市「CES」は、完全オンラインで規模を縮小して実施され、おなじみの多彩な製品の新バージョンが披露された。これまでに、映画撮影用ドローンや食洗機ロボット、巻き取り式スマートフォンなど、賢いものから奇抜なものまでさまざまな機器を目にした。この毎年恒例のカンファレンスの主な価値は、未来を垣間見られることだが、最も魅力的な新型のスマートホーム機器は全く未来的には見えない。そこがまさに筆者がワクワクしている点だ。つまり、目立たないことこそが真骨頂のテクノロジーだ。コーヒーテーブルをワイヤレス充電ステーションに変えるデバイスやワンタッチで解錠できる一見普通のデットボルトロック、収納可能な透明なテレビが付いたベッド、指示通りにぴったり2さじ分の水を出す蛇口などだ。個人的に最も気に入ったのは、近づくと自動的にふたが開き、離れるとふたが閉まるトイレだ。これがあれば、筆者の家でずっと前から続いている口論は解決されるだろう。
CESの注目製品、周囲に溶け込むスマート家電
隠れるワイヤレス充電器や収納可能な透明テレビが付いたベッドなど
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