ロシア当局は先週末、同国の反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏が療養先のドイツからモスクワに戻った直後に、同氏を拘束した。5カ月前、ナワリヌイ氏はシベリアで暗殺されそうになったが、何とか命をとりとめていた。同氏の勇気は、彼に対してウラジーミル・プーチン大統領が抱いている恐怖と同じくらい際立ったものだ。プーチン氏に対する国内の批判勢力の中で最も影響力があるナワリヌイ氏は昨年8月、ノビチョク系の化学神経剤による毒殺の試みによって昏睡(こんすい)状態に陥った。ナワリヌイ氏と調査報道サイト「ベリングキャット」は先月、この毒殺未遂事件にロシア連邦保安局(FSB)がかかわっていたことを示す確かな証拠を示した。
【社説】ナワリヌイ氏の逮捕と欧米諸国の対応
口先の対ロ非難では効果なし
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