(注)指標の詳細はこちら参照。

 ワースト1位はANA(全日本空輸)の国際線、2位はJAL(日本航空)の国際線だった。コロナ禍で、海外へ渡航する日本人旅行者とインバウンド(訪日外国人)の両方が蒸発したことで、両社は壊滅的なダメージを受けている。航空業界のみならず、インバウンドの蒸発はレジャー業界、ホテル業界にも悪影響を及ぼしている。

 そして、20年12月、政府は国民に対して「静かな年末年始」を送ることを要請、帰省について慎重に検討するよう呼び掛けた。これが、12月〜1月の年末年始シーズンを「頼みの綱」としていた各業界に大きな影響を与えた。

 先ほど取り上げた航空、レジャー、ホテル業界の他にも鉄道、百貨店、ファッションビル、居酒屋など影響範囲は非常に広い。居酒屋の大苦戦は想像に難くないが、ビール業界の業績にも多大な影響が出ている。キリンビール(キリングループ)、アサヒビール(アサヒグループホールディングス〈HD〉)、サントリー(サントリーHD)、サッポロ(サッポロHD)の大手4社の業績が揃って前年実績割れとなったのだ。居酒屋に卸す業務用ビールの売り上げが激減したことが要因の一つと考えられる。

 109社計120指標の12月度月次業績データをさらに詳細に分析した「前年比で業績が絶好調な企業・業界とは?コロナ禍で明暗【12月度月次業績データ分析】」では、12月度業績「改善度」トップ企業ランキングと、全31業界の天気図を掲載している。

 また、連載「コロナで明暗!【月次版】業界天気図」では全31業界の動向を明らかにしているので、こちらも参照していただきたい。