コロナ禍から企業が復活するのは一体、いつになるのだろうか。上場100社超、30業界を上回る月次業績データをつぶさに見ると、企業の再起力において明暗がはっきりと分かれている。前年同期と比べた月次業績データの推移を基に、「嵐」から「快晴」まで6つの天気図で各社がいま置かれた状況を明らかにする連載「コロナで明暗!【月次版】業界天気図」。今回は、12月度の百貨店編だ。
年末商戦、三越伊勢丹で売れた「あるもの」とは?
百貨店の主要4社が発表した12月度の月次業績データ(既存店売上高、国内百貨店売上高、百貨店事業合計など)は、以下の結果となった。
12月度の髙島屋の国内百貨店売上高は、前年同月比90.9%(9.1%減)、三越伊勢丹の既存店売上高は同86.6%(13.4%減)、阪急阪神百貨店(エイチ・ツー・オー リテイリング)の既存店売上高は同83.5%(16.5%減)だった。
最も厳しい状況にあるのが大丸松坂屋(J.フロント リテイリング)で12月度の百貨店事業合計は、前年同月比80.9%(19.1%減)だった。