コロナ禍から企業が復活するのは一体、いつになるのだろうか。上場100社超、30業界を上回る月次業績データをつぶさに見ると、企業の再起力において明暗がはっきりと分かれている。前年同期と比べた月次業績データの推移を基に、「嵐」から「快晴」まで6つの天気図で各社がいま置かれた状況を明らかにする連載「コロナで明暗!【月次版】業界天気図」。今回は、12月度の陸運・物流編だ。
ヤマト運輸が配達18.6%超で佐川を制す!
好業績の裏で進める「非配送」戦略とは?
陸運・物流の主要4社が発表した12月度の月次業績データ(国内売上高、売上高、デリバリー事業取扱個数、宅急便取り扱い実績など)は、以下の結果となった。
12月度のサカイ引越センターの売上高は、前年同月比105.7%(5.7%増)、日本通運の国内売上高は同106.3%(6.3%増)、佐川急便(SGホールディングス〈HD〉)のデリバリー事業取扱個数は同112%(12.0%増)だった。
最も好調なのはヤマト運輸(ヤマトHD)で、12月度の宅急便取り扱い実績は、前年同月比118.6%(18.6%増)まで伸びた。