5人家族のダン・バンダースターさん(40)は冬が近づくにつれ、2020年の光熱費が跳ね上がるのではないかと心配になった。新型コロナウイルスの流行で家に閉じ込められていたからだ。だがほとんど変わらなかった。電気代は大幅に上がったが、ガス暖房の費用は驚くほど下がっていた。その主な原因は、バンダースターさんが暗号資産(仮想通貨)のマイニング(採掘)に使用し、10代の息子がビデオゲームをする新しい大型コンピューターにある、とバンダースターさんは考えているスイス国境に近いフランスに住んでいるエンジニアのバンダースターさんは現在、新たな懸念を抱いている。「暖かくなりすぎている」コロナ禍で家にいることが増え、ゲーマーやビットコインのマイナー(採掘者)は寒い季節の恩恵を一段と享受するようになっている。高性能マシーンは使うほど、熱を放出するからだ。