米国のジョー・バイデン新大統領は、経済基盤が不安定化する中で高齢化が進み、政治的分断が近年で最も鮮明になっている米国を率いる。  金融と社会福祉の重要指標は、20日にホワイトハウスの主人となったバイデン氏が直面する多くの課題を浮き彫りにしている。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)は、米国の平均的家庭が所得の持続的伸びを享受し始めたちょうどその時に起きた。コロナ禍によって11年にわたった景気拡大は止まり、失業率は上昇した。米国民の平均寿命は、オピオイド危機で抑制された後の回復過程にあったが、パンデミックで死者が急増。