ジョー・バイデン米大統領は、米国とロシアの長距離核兵器備蓄を制限する新戦略兵器削減条約(新START)の5年延長を提案している。双方が合意すれば、両国の軍縮に関する基本的枠組みが維持されることになる。事情に詳しい関係者が明らかにした。バイデン氏は大統領選期間中、2月5日に失効する同条約の延長を支持する姿勢を示していたが、これまで延長期間については明言していなかった。新STARTは双方の合意により最大5年間の延長が可能で、ロシアはかねて延長を求めていた。現・旧米政府高官は、米ロ政府間に摩擦はあるものの早期に合意がまとまる公算が大きいと話す。同条約は長距離核兵器の備蓄制限のほか、兵器の相互査察と監視も規定している。