米国人は同じ持ち家に以前よりも長く住むようになっており、住宅購入を希望する人にとっては費用が高くつく結果につながっている。米国の持ち家保有者の居住期間は着実に延びている。これが大きな理由となって、売り家の在庫は過去最低水準となり、価格も過去最高に迫る。不動産仲介会社レッドフィンが新たに行った分析によると、2020年の平均的な住宅所有者の居住期間は13年と、2019年の12.8年からやや長くなり、2010年の8.7年を大きく上回った。同調査では、米国の持ち家所有者の約4人に1人が20年以上同じ家に住んでいることが明らかになった。昨年は住宅販売数が急上昇し、14年ぶりの高水準に達した。背景には、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)の中、多くの米国人がリモートで快適に仕事ができる広めの家を探したことがある。これは、昨年の持ち家居住期間の中央値が横ばいになった理由の一つだ。
住宅市場は供給不足、持ち家手放す動き少なく
売り家在庫は過去最低水準、価格も過去最高に迫る
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