ドナルド・トランプ氏は大統領の座から去った。しかし、米国に平和と協調が戻ってはいない。20日には、ジョー・バイデン氏の団結の呼び掛けもむなしく、オレゴン州ポートランドとワシントン州シアトルの市街で左派による暴動が起きた。ポートランドの暴動では、民主党のオレゴン州支部の窓が破壊され、移民税関執行局(ICE)のビルが落書きされた。デモ参加者らが掲げるプラカードには、「われわれを押さえ付けることはできない」「われわれが必要としているのはバイデン氏ではない。求めているのは報復だ!警察による殺人や帝国主義者による戦争やファシストによる大虐殺へのだ」と書かれていた。ポートランド警察によると、一部の暴徒は「ペッパーボール弾を装填した銃、テーザー銃に似た群衆管理用の電子武器、大型花火、盾や石」を携行していたほか、「押収された武器には、火炎瓶、ナイフ、警棒、化学物質のスプレーやバールが含まれていた」という。大半は平和的なデモ参加者だったに違いない。CNNがよくそう表現するように。
【社説】新政権の抗議デモ、続けているのは誰か
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