米連邦地方裁判所は28日、カルロス・ゴーン元日産自動車会長の国外逃亡を手助けした元米陸軍特殊部隊(グリーンベレー)隊員とその息子による緊急申し立てを退けた。両容疑者は日本への身柄引き渡しと刑事訴追に一歩近づいた。元グリーンベレーのマイケル・L・テイラー容疑者(60)と息子のピーター・M・テイラー容疑者(27)は昨年5月以降、ボストンの拘置所に収容されており、連邦政府による日本への引き渡しに抵抗し続けている。当局の狙いは、2人が2019年末にゴーン氏の逃亡を手助けした際に犯したとされる罪で訴追することにある。テイラー親子は国務省による引き渡し命令の停止を求める緊急申し立てを行ったが、連邦地裁のインディラ・タルワニ判事はこれを棄却。2人は日本に引き渡されれば拷問や不当な扱いを受ける可能性が高いなどと主張していた。
ゴーン氏逃亡協力の親子、米連邦地裁が日本への身柄引き渡し支持
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