米ゲームソフト小売り大手ゲームストップなど話題株の異例の急騰劇を仕掛けていた個人投資家らは、足元で取引を制限されたことで、勝利の余韻が一転して、怒りへと変わった。株式取引アプリを運営する米ロビンフッド・マーケッツを利用する個人投資家「ロビンフッダー」の多くは、証券口座を解約すると息巻いた。この異様な株価暴騰の舞台となったオンライン掲示板レディットでは、ユーザーが28日に急落し始めた話題株について、持ち高を「維持する」よう互いに呼びかけていた。投資家の怒りは米議会まで波及した。ウォール街に対する勝利宣言を行っていた前日からは、様変わりだ。レディット上のフォーラム「ウォールストリートベッツ」では、「このまま黙って夜を迎えることはない」とのあるユーザーの叫びに、2万4000以上の「いいね」のような反応がついた。ミネアポリス在住の施設管理者、ダニエル・カーソンさん(49)は「汚職の臭いがする」と指摘した。