大半の米国民は学校で、同国の歴史の中で起きた政治的過剰反応の代表的事例について学ぶ。その中には、ジョー・マッカーシー氏が主導した1950年代の共産主義者とみなされた人々への尋問、第1次世界大戦後の共産主義排斥運動、1798年の「外国人・治安諸法」などがある。しかし、最近のワシントン・ポストのオビニオン記事は「1798年の治安諸法が正しかった点」について、説明しようとしている。この法律は、広範な政治的スピーチや出版を禁止するもので、当時与党だった連邦党がライバルの民主共和党を抑圧するために成立させたものだった。連邦党は、民主共和党を扇動的だと評していた。ワシントン・ポストの記事は、同法による解決には「欠陥があった」としながらも、連邦党には「無秩序な言論の自由」を懸念する理由があったと主張している。