米ゲームソフト小売り大手ゲームストップなどの暴騰を支えるデイトレーダーの熱狂は、特別買収目的会社(SPAC)にも向かっている。フロリダ大学のジェイ・リッター教授(金融学)によると、非公開企業との合併を目指す「ブランクチェック(白紙小切手)会社」であるSPACは今年、上場初日に平均6%の値上がりしており、上昇率は昨年の1.6%から拡大している。2020年以前は、SPAC銘柄の新規上場はほとんど関心を集めなかった。だが足元では、SPAC銘柄はほぼ常に値上がりしている。ダウ・ジョーンズ・マーケット・データが1月28日までのデータを分析したところ、直近に上場したSPAC140社は、上場初日に値上がりか、横ばいで終えている。上場最初の1週間で見れば、117のSPAC銘柄が立て続けに上昇した。上昇基調は持続する傾向があり、その後の数カ月に平均でより大きなリターンをたたき出している。