素人トレーダー集団がウォール街随一の切れ者たちを、まるで間抜けのようにみせた一週間だった。1月25日~29日の間に、個人の寄せ集め部隊が米ゲーム小売りチェーン、ゲームストップの株を500%押し上げ、他の多くの銘柄も急騰させた。こうした銘柄の多くは3日間で、大半の銘柄の10年分を超えるほど急伸し、逆の動きに賭けていたヘッジファンドは数十億ドルの損失を被った。これは50年近くに及ぶ市場の民主化が最高潮に達したといえる動きだ。これを始めたのは、他ならぬ米資産運用大手バンガード・グループ創始者の故ジャック・ボーグル氏だった。だがこの1週間の金融革命がどれほどの興奮を呼ぼうとも、投資家はそれを長い進化における最新の段階と捉えるべきだ――そして市場全体を混乱させる可能性は低いと。
ゲームストップ革命、ここに至る原動力は何か
先週、素人トレーダーがかつてないほど市場を動かした この画期的な瞬間が来るまでには、数十年にわたる動きがあった
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