米アップルは間違いなく見せ場を作っている。同社に部品を供給する多くの半導体メーカーにとって、問題はその期間がいつまで続くかだ。アップルが先週発表した10-12月期(第1四半期)決算は数年ぶりの好調さとなった。全ての事業部門が力強い業績となったが、その大きなけん引力はスマートフォン「iPhone(アイフォーン)」だった。iPhoneは依然として総売上高の半分余りを占める。10-12月期のiPhone売上高は前年同期比17%増の656億ドルを記録。秋に発売した新機種「iPhone 12」シリーズが主に寄与した。アップルはもはや販売台数を公表していないが、米調査会社IDC、カナリス、カウンターポイントの各社は同四半期の出荷台数を8200万~9000万台と推計している。推計が正しいとすれば、これまでの最高だった2016年10-12月期の7830万台を超える新記録となる。