昨年、ロシアの反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏を毒殺することを思い付いた人物が誰であれ、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領と向き合った場にわれわれは居合わせたかったものだ。ナワリヌイ氏は死にかけた。しかし、ロシアの工作員によるこの暗殺未遂によって、独裁者であるプーチン氏の支配体制にとって同氏は一層際立つ脅威になった。ロシア当局は、ドイツで数カ月間治療を受けていたナワリヌイ氏が1月に帰国すると、即座に逮捕した。2月2日には、裁判所が同氏に禁錮3年6月(そこから自宅軟禁されていた期間約1年が差し引かれる)の実刑を言い渡した。以前の有罪判決に伴う執行猶予中の義務に違反したという罪状は茶番だ。これは政治的な逮捕・判決である。
【社説】ナワリヌイ氏収監とバイデン政権
ロシアに対抗するため西側諸国を結束させることができるか
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