ディープラーニング、お勧め機能エンジン、極端紫外線リソグラフィー(EUVL)のことは、ひとまず忘れていい。中国のハイテク業界で今いちばん熱いのは、キャベツのまとめ買いかもしれない。香港市場に上場する美団は、時価総額が3120億ドル(約32兆7700億円)を突破。中国のネット関連企業の時価総額ランキングで、テンセントホールディングスとアリババグループに続き、一気に3位に踊り出た。2018年9月に上場した美団の株価は、過去1年間に4倍以上に値上がり。3日の取引では4.9%急伸し、過去最高値となる414.20香港ドルで引けた。美団のアプリでは、料理の宅配からホテル・飛行機・配車・レストランの予約まで、さまざまなサービスを注文・予約することが可能だ。また、中国で急成長する電子商取引(eコマース)のニッチ市場である「地域の共同購入」でも、大手の一角に占める。これは食料や日用品をより安く手に入れるために、近所の住民が集まってまとめ買いができるサービスだ。