個別株とETF
半々で投資してみる
元手資金の額にもよりますが、資金の半分を個別株、残り半分をETFというバランスで投資してみるのも一手です。
ナイキなら1株132.53ドル(約1万4600円)から買えますし、前ページのETFも4万円台から買えます(2021年4月1日現在)。
先ほど紹介したETFは、それぞれ500を超える銘柄に投資のプロが分散投資していますから、個別株とは違って1つの銘柄選択を誤ることによって資産を大きく減らすリスクが避けられます。
このようにETFは個別株に比べればローリスクではありますが、ぜひ個別株への投資にもチャレンジしてもらいたいです。
選び方によっては、個別株投資のほうがETFよりも高い運用利回りが得られる可能性があるからです。
さらにETFよりも個別株に投資したほうが、米国株投資が“わが事”になり、より自分に関係深いものだと思えるようにもなります。
ETFには、米国のデジタルプラットフォーム企業群「GAFAM」(グーグル・アップル・フェイスブック・アマゾン・マイクロソフト)や電気自動車(EV)の「テスラ」など、成長力のあるグロース株を含む数百もの銘柄が含まれています。
そのため、「企業に投資している」という実感が得られにくいです。
「IVV」「VOO」「SPY」といったETFの看板ばかりが気になり、その中身を構成している個別株に興味が湧かなくなってしまうと、米国株に対する学びのチャンスが減ってしまいます。
せっかく米国株投資をするのであれば、投資している企業がメディアに登場するたびに知識を積み重ね、ビジネスや経済に対する感覚や見識も磨いていきたいものです。