経済的に自立して早期リタイアを果たす「FIRE」を目指し、
株式投資を始める個人投資家が増えている。
その多くの投資対象は日本株だが、じつは米国株こそFIREへの近道だ。
米国株は日本株より手堅い。
某大手金融機関に勤めていた著者は、40歳で早期リタイアを考え始め、
2020年に資産1億円達成を計画。
計画を前倒しで2019年に目標達成、51歳で早期リタイアを実現した。
初の著書『【エル式】 米国株投資で1億円』では、
早期リタイアの大きな原動力となった米国株の投資術を全公開。
これまでの投資歴や投資銘柄、今さら聞けない米国株投資の基礎の基礎から、
年代や目的別の具体的な投資指南、最強の投資先10銘柄に至るまで、
“初心者以上マニア未満”の全個人投資家に役立つ情報を徹底指南する。
仮に100万円投資したとすると
どれくらいのリターンを得られたか?
米国株投資は、日本でも多くの人に知られている有名な企業(銘柄)のパフォーマンスが高いのが特徴です。
まずは、実績から見ていきましょう。
これらは2009年1月から2020年11月までの株価上昇率(年率)です。
最後の「バンガード500インデックス・ファンド(VFINX)」というのは、米国の代表的な株価指数「S&P500」に連動する投資信託(インデックス・ファンド)です。
その株価上昇率が14.58%ということは、仮に1万ドル(1ドル100円として100万円)を投資していたとすると、5万652ドル(約507万円)と5倍以上に増加した計算になります。
一般的に株価指数連動型の投資信託は、低リスク・低リターンとされていますが、これだけの高パフォーマンスを叩き出しているのです。
一方、個別株を見てみると、世界的有名企業のパフォーマンスが、これだけ高いことがわかります。
先ほどのVFINXと同様に、仮に1万ドル(1ドル100円として100万円)を投資していたとすると、それぞれどれだけの金額に増加したかを見てみましょう。
映画・娯楽などエンタテインメントの「ウォルト・ディズニー」は、7倍以上の7万5719ドル(約757万円)。
スポーツメーカーの「ナイキ」は、12倍以上の12万3234ドル(約1232万円)。
クレジットカードの「ビザ」は、17倍以上の17万4661ドル(約1747万円)。
コーヒー店チェーンの「スターバックス」は、約25倍の24万8015ドル(約2480万円)。
iPhoneやMacの「アップル」は、45倍以上の45万2796ドル(約4528万円)。
特にパフォーマンスが高い「アマゾン」は、61倍以上の61万7793ドル(約6178万円)。
アマゾンに100万円投資していたら、およそ11年後に1銘柄を売却しただけでマンションを購入できていた計算になります。
このようにプロの投資家が調査に調査を重ねて選びぬいた知る人ぞ知る銘柄ではなく、誰でも知っている世界的企業がこれだけの高パフォーマンスを叩き出しているところが、個人投資家にはうれしい米国株投資の魅力なのです。